2022年、5月1日のメーデーは世界中が緊張した情勢のもとで迎えています。体験上、メーデー集会はたいてい悪天候に見舞われていました。ここ帯広の天気は曇り、そのあと雨の予報が出ています。それまでは強風が吹き荒れ、帯広での最大瞬間風速が4月27日、22,1mだったとか、記録的なものでした。土色の嵐が吹き付け、車や玄関先は乾いた土がたまりました。
一方、4月23日、知床半島では観光船が強風と高波の影響を受けて遭難し、船は沈没しました。26人の乗客・乗員は冷たい海に投げ出されて、今だ全員が救助されていません。毎日、心配でなりません。平行して、ウクライナ情勢も心配の種です。戦況はプーチン大統領の思惑通りに進んでいないという現実が浮かび上がってきていますが、ここにきて、日本国内では軍備増強、憲法解釈、専守防衛・先制攻撃などなど一部メディアが積極的に話題にしています。狙いが見え見えなので、大変見苦しいものです。
国連の事務総長がロシアを訪問し、プーチン大統領に停戦を求めたのに対して、ノーを突きつけました。その後、事務総長がウクライナを訪問しました。滞在中にロシア軍はミサイルをキーウに向けて発射したということです。ゼレンスキー大統領は「国連への屈辱だ」と言いましたが、これは、「戦争やめよ」の世論に対するプーチンの「回答」でもあります。
プーチン大統領の狂気が続く限り、ウクライナやその周辺国、NATO諸国は眠っていられない日々です。経済制裁を加えている私たち日本国民もそのリスクを負っているのです。今年のメーデーは物価高騰にもめげず、世界の人々とともにウクライナに思いを寄せるメーデー、その日になっていますが、日本は労働団体や野党も政権党も一致団結して「プーチンの戦争やめよ」の声が一つにならないのも日本の情けない現状。これはこれで残念でなりません。