2023年12月20日水曜日

(株)ノベルズとの団交  賞与は昨年並み、予定日に支給するが、寒冷地手当は「考えていない」 

12月19日、ノベルズとの団体交渉が行われました 


 組合員からの情報でノベルズに地域経済活性化支援機構からの融資が決まり、すでに「役員が派遣さえているようだ」というので確認したところ、「来年以降のことで、現在派遣されてはいない」ということでした。

全体的に経営状況のきびしさを強調してはいますが、寒冷地手当は考えていないという理由については説明がありませんでした。 ノベルズの本社は上士幌町です。上士幌町役場職員も農協職員も生活保護世帯でさえも寒冷地手当(越冬手当や冬期加算手当)はあります。ノベルズは一貫して「考えていない」としか説明がありません。

 憲法25条で国民すべてにおいて最低限度の生活を営む権利があります。その反映として毎月の生活保護費に加えて、寒冷地での必要経費として冬季加算手当があります。ノベルズの労働者にはその加算手当(寒冷地手当)さえありません。

また、退職金制度もないため、組合が勧める「中退共」にも後ろ向きです。経営が厳しい中、労働者の不安が増すばかりです。

10年来、ノベルズで働いている組合員は、「息子の職場は中小企業だが、毎年、寒冷地手当が出て、世帯主として、恥ずかしい」とこぼしています。

 賃金は上がらず、物価は収まる状況ではなく、燃料費の高騰で、ブラック企業でも身を置かざるをえない現実に怒りが止まりません。

ノベルズグループの経営責任者はマンパワーにたよらざるを得ない畜産業において、「雇用を守る」という意味を一から考え直して再出発してほしいものです。

団交には会社側3人、組合3人が出席しました。