2021年9月21日火曜日

ノベルズ、成果をあげても賃金に反映されない「不利益変更」の常態化

 ■8月21日、上士幌町の公共施設で団体交渉が行われました。今回は分会員全員と畑中組合執行委員長が出席。会社側は執行役員の森口氏、福地、細野の両担当者3人が出席しました。

今回堆肥部門の二人の組合員の賃金について交渉しました。ノベルズは2年ほど前から賃金査定において事前に上司との面談で1年の業務目標を設定し達成した際には賃金アップが約束されていました。毎年目標を達成しているにもかかわらず、賃金が上がっていないことに組合員は再三部内でも話し合ってきましたが、らちが明かず、怒り心頭、団体交渉となったものです。

■しかし交渉では「目標は達成してるがマイナス面が多い」という理由で組合員の賃金はあげていないと会社側は認めました。これは業務で目標を達成しているにも関わらず、組合員の荒捜しをしたうえ、それを個人評価でマイナス面として加味し、賃金があがらないという不利益処分をしているのが明らかになったということです。組合は業務と直接関係のないことで個人を評価し賃金という労働の対価を正しく査定せず賃金に反映させないのは差別であり、特定の組合員に対する不利益変更だとして、再度団体交渉を求めています。

労働者を大事にしているの?

ノベルズは退職金制度がありません。政府が推奨する中退共への加入を組合員だけでも加入するよう一貫して要求していますが、かたくなに拒否しています。理由は「入るなら全員」といいますが退職金制度は普通企業でも勤続3年とか5年以上になって会社が退職準備金などの名称で予算化しておきますが、いわゆる内部留保とみなされ課税対象にもなりますが、中退共への掛け金は非課税でノベルズの経営規模からいっても十分資格があります。

自社の宣伝には全力投球

■数々の労働問題にふたをするかのようにノベルズグループといえば、奨学生に300万円、スポーツ振興にO百万円、地元花火大会にO百万円で丸ごとスポンサーになったり、さいきんでも、農畜産業など地場企業の宣伝紙面に120万円など 大盤振る舞いしています。一方で労働者への対価の支払いは渋って不利益処分。組合員は「鼻の先に人参ぶらさげられて働かされている」といいます。しかし、その人参はなかなか取れません。会社の発展に足かせするつもりはありませんが、労働者の労働力があってこその労働対価であり、企業の繁栄の基です。労働者と約束した支払いは正当に支払うこれが当たり前です。