2021年7月29日木曜日

ノベルズ、事業拡大する一方で組合員には賃金差別横行

 2回の分会交渉も誠実な対応とはいえない


●3年越しの不誠実団交で組合の要求をことごとく拒絶するノベルズ、北海道労働委員会は、ノベルズの組合対策としての「弁護士中心の団体交渉を不誠実とは言えない」と、組合側の主張を退けてから、かれこれ1年、しかし、今年に入って分会員だけが参加する2回の分会団体交渉を試みましたが、東京から弁護士は参加しないが、不誠実な対応は何も変わっていません。

●さらには、前回出席していた会社側担当者は退職し、1からの出直しです。都合の悪い場面では「記憶にない」と政治家顔負けの対応ぶりにはあきれたものです。 

●今回、「同一労働同一賃金」を実践するべく、組合員ふたりの賃金格差について具体的な数字を示し、追及しましたが、納得する答えはありません。意味不明の回答を繰り返すだけで、説明にはなっていませんでした。根拠のない説明しかできないなら、「組合員差別」「気に入らない者は賃金は上げない」と指摘されても仕方ありません。説明ができないのですから。

●「組合員だから」を理由に労働条件で差別するのは明らかな不当労働行為ですが、この問題もかっては北海道労働委員会で争いましたが、「組合に入る前のこと」などの理由で争点になりませんでした。今回の賃金差別は全く「その人が気に入らないから」「組合員だから」など会社が自ら作成した人事評価制度をも捻じ曲げて組合員の賃金の是正を行うことはしていないのです。

●等級や人事評価制度を自ら作成しておきながら、それが正当に反映されない、誰にも分らない、説明できないノベルズの不思議な賃金体制、労働組合として、組合員差別としか言いようがありません。

●一方で、従業員300から400人と発表しているノベルズですが、事業拡大や社会的貢献などは新聞紙上でも紹介されていますが、きつい仕事を汗水流し長時間働かせても相応の待遇改善には程遠い、前近代的な家父長制度さながらの体質から抜け出さない限り、労働者と社会に対して裏切り行為と言えるものです。