2020年11月3日火曜日

ノベルズと団体交渉。代理人弁護士は引きつずき出席し、「団交チーム」の社内担当は二人入れ替わり。「寒冷地手当の支給はない」と非現実的な姿勢は変わらず。

 ●現在中央労働委員会に再審査の申立をしている「ノベルズ不当労働行為事件」、2018年に北海道労働委員会に申立してから足掛け3年になります。

●今回、久々に団体交渉を行いました。中労委では代理人・弁護士が団体交渉に参加して交渉権限があるのかないのか、ノベルズの団体交渉の会社側参加者と役員会とは二重構造、いわゆる「団交チーム」が組合との交渉要員で、寒冷地手当交渉をめぐって不誠実団交問題を争ってきましたが、北海道労働委員会の判断はいずれの問題も組合の訴えを「棄却」しました。 現在、組合は北海道労働委員会の判断を不服として中労委の再審査を申立て審査中です。

●10月31日の団体交渉には当時の会社担当者2人は退職したり、役員ではなくなったり、団交チームのメンバーは入れ替わっていました。執行役員の一人は、役員会に出席したということでしたが、組合からの継続した要求にはゼロ回答。裁判で降格処分問題を争い、和解勝利した組合員が4月から正社員として総務課で業務を行っていますが、社内でぎくしゃくした問題があり、交渉して正常に作業ができるように取り計らうことを約束しました。

   景気後退なんのその、ノベルズは景気回復?

●ノベルズはこの日もこれから必要になる寒冷地手当の支給は無しという固い意志を表明しました。生まれも育ちも厳寒地の十勝でありながら寒冷地手当の支給は眼中にない延與社長の変わらぬ態度です。退職金問題は個人の積み立て金に会社が利息をつけるという普通の労働者では到底利用できない敷居の高い制度を作ったようです。また、組合があれば当然必要な「組合掲示板」も認めていません。 延與社長はどんな空を眺めているのでしょう。

●一方で、ノベルズの最近の報道を見ている限りでは、スポーツ選手育成への基金、農業を希望する生徒や学生に奨学資金、清水の「とりせい」買収などなど新企画が目白押しです。団交でも社内で大規模な設備投資を計画中とか、金のない話はなく、景気のいい話しか聞こえてきません。寒冷地手当に回す金はないのでしょうか。信じられません。コロナ禍で収入も支出も懐が寒くなっていく中で、管内のスーパーではコロナ禍で頑張った社員に敬意を表して1億円の特別ボーナスを支給するということです。ノベルズも景気がいいなら、労働者に少しでも還元して喜んでもらったほうが、会社にとっても拡大再生産が生きるというものです…。