ノベルズ組合員の降格処分撤回の裁判闘争支援のお願い
上士幌町で大規模に畜産業を展開している(株)ノベルズグループ(延與雄一郎代表取締役)では長時間労働と低賃金で寒冷地手当や退職金制度もありません。
現在入社6年になる組合員の高橋さんは、2016年に正社員から非正規雇用の特定社員に降格処分させられました。組合員は理不尽な降格処分に納得できないため、帯広地域労働組合(地域労組)に加入して正社員にもどせと、会社と団体交渉を重ねてきましたが、会社は代理人・弁護士に団体交渉を丸なげしたまま、問題を先送りしてきました。この間、地域労組は北海道労働委員会(道労委)に不当労働行為救済やあっせんを申立てるも、会社は「降格は自分で望んだこと」と、一点張りで、処分した理由も明らかにしていません。
降格という不利益変更処分は労働者にとっては解雇に等しいものです。高橋組合員は現在、会社を相手に降格処分の撤回と降格されている期間の賃金などの不利益分の請求を求めて裁判に訴え、現在弁論準備が進められています。
ノベルズグループは十勝管内だけでなく東北地方にまで進出して規模を拡大しつつ社内では「世界一」の会社をめざすと延與社長は豪語しているということですが、反面、会社を離れる者が多く、労働者不足が常態化しています。社長や一部の上司が気に入らない者は、正当な理由もないのに容赦なく降格処分をし、正社員に戻せとする要求にも耳をかさず、かたくなに拒むのは理解に苦しむものです。
わたしたちは、高橋組合員の裁判闘争を全面的に支援しています。ノベルズの理不尽な降格処分を撤回させるためにご支援・ご協力を心よりお願いするものです。
2019年9月10日
帯広地域労働組合 執行委員会